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vol.19
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また出来ました
「形式にはこだわらずに、日常的に音楽を作る」というそんなにインパクトのない決意をして地味に再会したソロ活動ですが、やっと二枚目が出来ました。出来たと言ってもまだミックスが終わった段階で、これからマスタリングやプレスなどの行程があります。みなさんの手元に届くにはもう少し時間がかかってしまいますが、もうちょっと待ってて下さい。(ミックス、マスタリングの作業とは何か?については今までの通信にも詳しく書いているので興味のある方は読んで見てください)今回も4曲入りの自称「コンパクト盤」なのですが、良く考えてみたらCDは「コンパクト・ディスク」の事なので、「コンパクト・コンパクトディスク」という面倒なことになります。まあ、「Paris吉祥寺新宿店」みたいなもっとややこしい例もあるのであんまり気にしないもらえると有難いです。誰も気にしてないとは思うけど。
前作「winter」までかれこれ5年もソロを出していなかった事を考えればかなりのハイペースと言っても良いですが、どうやらこのくらいのペースで作るのが今の僕にはちょうど良いみたいです。自然に出てきたものを、出来た分だけそのまま出せる、という当たり前のことが、ミュージシャンにとってこんなに幸せなことだとは今まで気がつきませんでした。それも僕のCDをちゃんと聴いてくれる人がいることや、僕を支えてくれているスタッフのお陰です。なんだか恥ずかしくて今までちゃんと言ってなかった気がするので、この場で改めてお礼をします。本当に有難うございます。
そんなことを言っといて早速肩すかしを食わせるようなことを言うと、今回はちょっと贅沢をして大きなスタジオを使ったり、ピアノやオルガンも採り入れて音楽性の幅が見事に広がる予定だったのですが、出来上がってみるとそんなに広がっていません。と言うか、どちらかと言うとさらに狭くなったような気さえします。そんな事でいいのか!?とも一瞬思いましたが、実は結構納得しています。というのも、今までずっといろんな思考錯誤を繰り返して「自分の音楽」みたいな物を探して来て、それはバンドだったりソロだったり他のアーティストのお手伝いをすることだったりもしたのですが、なんとなくその答えと言うか、今自分がやるべきことが見えてきたような気がしているからです。さらに次はもっとシンプルな物を作りたい、という気持ちにさえもなって来ています。もうすぐ30半ばになると言うのに、やっとゲームの一面クリアみたいな気持ちです。そしてそのゲームにはきっと終わりはない、という事もなんとなく解ってきました。
無謀にも基本的にホームページ直販のみ、という形で始めた「産地直送できたてCD」ですが、やってみて感じる事は、CDを申し込んでくれた人の気持ちがダイレクトに伝わるという事。オーダーメールや申し込み用紙にまできっちりメッセージを書いてくれる方が沢山いて、ちょっとびっくりしました。そして気がついたのは、それを一つ一つ読む事も、僕の「音楽作り」の一貫なのだ、という事です。僕は残念なことに天才と呼ばれるようなタイプの人間ではないと自分では思っているので、突然何もない所からはやっぱり何も思いつきません。人と会ったり、ニュースを見たり、レコードを聴いたり御飯を食べたりして、そんな中に何か時々面白い事に気がついたり、ふと疑問に思ったりする事があるのです。そしていつのまにか、それが濾過されて音楽を作る原動力になっているのです。だから、僕の音楽は僕だけでなく、その音楽を聴く人とも一緒に作っている、という事にもなります。沢山のアーティストが毎日のように新しい曲をリリースしているのに、わざわざこのホームページを探し当ててCDを予約してくれるような人の中でも、僕の曲に対する感じ方や受け止め方は本当に様々で、実は作った本人が「なるほど、こういう風にも解釈できるのか、俺の曲もたいしたもんだ」と感心させられることも多いのです。人の想像力というのは本当に限りなくて、僕なんかより余程アーティスティックな感性を持っている人が沢山いる事を思い知らされます。たまに想像力が豊か過ぎて「あの日手を握られたことは忘れません」とか「あの日の約束を覚えてますか」なんていうお便りが全く覚えのない人から来ることもあってさらにびっくりしたりもしますが、そんなことも含めて(どんなだ?)今後もいろんなメッセージやご意見、ご感想をお待ちしています。
発売日や予約受け付け等の詳細は決まり次第、また報告します。待て!次号
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