『ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス』
ブライアン・ウィルソン
『スマイル』の次にブライアンが届けてくれたのは、何とこれまたビーチ・ボーイズからさかのぼれば約30年振りのクリスマス・アルバム。
内容はトラディショナルなクリスマス・ソングを中心にビーチ・ボーイズ時代の曲のリメイク、そして2曲の新曲という形ですが、子供から大人まで聴く人を問わない、まさに王道のクリスマス・アルバムです。
ここ最近のブライアンは幻の作品と言われていた「スマイル」を完成させたり、その内容をライブで完全再現するという奇跡的な事をやり遂げたりと、ソロ・アーティストとして素晴らしい活躍を見せていましたが、僕達ファンの心の中にはいつもどこかに不安があったような気がします。本当に新しいアルバムは出るんだろうか、ちゃんとライブのステージに立てるのか、無理な活動をする事でまた以前のように精神を病んでしまったら・・・などなど。素晴らしくポップな音楽をやっているにも拘わらず、こんなにファンに心配されるアーティストもなかなかいないと思いますが、そんな想いがすっかり消える程このこのクリスマス・アルバムは実に安心して聴ける作品になっています。適度に力の抜けた楽しい雰囲気の中にちりばめられたコーラス・アレンジや、もはや世界最高のサポート・バンドと言っても良いメンバー達の演奏は、これぞブライアン!という感じで、きっとこの季節の定番の一枚になるはずです。
ソロ・アーティストとしてのブライアンの良さを改めて感じるタイトル曲「ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス」、クリスマス・ソングにしちゃうのがもったいないような「クリスマジー」という2曲の新曲もファン必聴。これを聴く限り、どうやらブライアンはすこぶる良い状態で活動を続けているように思います。
この調子でまだまだ素晴らしい作品を作り続けて欲しいです。
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