『
SONGS FROM SUNNY SKY
』
YANCY
『音楽の中にしかない風景。 もしそういう場所があるとすれば、それはきっとこのアルバムの中にあるような気がする。それはずっと昔から、変わらずに僕達の心のどこかにあって、ふとしたコードやメロディーによって姿を現し、エンディングと共に消えて行く。そこは遠い海を隔てた街の通りや、近所の路地裏から見える空や、第三京浜を少し走った所にある、ささやかな田園風景だったりするかもしれない。でも、僕はそれを写真にも撮れないし、うまく説明も出来ない。だから僕はまたこのアルバムを聴くことになる。』
というのが、僕が書かせてもらったこのアルバムへのコメントです。きっかけは去年の秋も終わりに近いころ、このレコードを出している会社の人で、いつも色んな話に付き合ってくれる大切な友人と偶然、とあるお店で会ったことでした。ソーダで割ったウイスキーを凄くおいしそうに飲みながら、「これ、今日ミックスしたんだけど、聴いて見て」と言って彼が聴かせてくれたのがこの
「SONGS FROM SUNNY SKY」。
とても2004年に作られたとは思えないそのサウンドにびっくりして、僕はまだミックス途中のCD−Rを強引に彼から奪い、そのまま持って帰ったことを思い出しました。70年代の国内外のロック、そして敬愛するエリック・カズを始めとするシンガーソングライターへの、切ないまでの愛情が詰めこまれたこの作品は、細野晴臣氏の名盤「HOSONO HOUSE」に喩えて語られることが多い様ですが、僕は逆にこのアルバムを聴いて「HOSONO HOUSE」を聴く人がいたり、昔買ったレコードを引っ張り出すような人がいたら素敵だと思います。
その後会って話したYANCYの素敵な笑顔と佇まいは、何故か僕を昔からの友人と再会したような気分にさせてくれました。それは不思議とこのアルバムを初めて聴いた時の気持ちと、同じでした。きっとこの先もずっと付き合っていける、そんなアルバムです。

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