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『Live at the Harlem Square Club ,1963』
サム・クック


 サム・クック。僕の好きなヴォーカリストのトップ5には必ず入ります。この人の歌に感動するきっかけになったのは、もう十数年前の話になるけれど、その当時山下達郎さんがDJをしていたラジオ番組でこの「ライヴ・アット・ハーレムスクエアクラブ」の全曲!を熱い想いと共に2週に渡って流してくれたことでした。僕は時々その番組をエアチェック(死語?)していて、気に入った曲を探しにレコード屋さんに行ったりしていたのですが、地方の小さなレコード屋さんにはそんなものが置いてあるはずもなく、何度もそのカセットテープを聴き続けることになりました。そのライブでの彼はまるで話すように、そして叫ぶように、時には囁くように、自由自在にその歌声を操って、僕の気持ちを震わせました。
 サム・クックという人はどちらかと言うと何でもジャンル分けしたがる日本では、ソウルなのか、ゴスペルなのか、ポピュラーなのか、そのどのジャンルにも収まりきらない故、今一つ認知度が低いみたいです。万人に受けそうなその甘いルックスや彼のヒットさせたレコードの洗練された作りだけを見ればそれもうなずける気がします。しかし、ライブは違うのです。
  僕はこのライブ盤が欲しくて、貯めたお小遣いを握りしめて都心の輸入盤屋さんに行ってそれを見つけられずに、もう一枚のライブ盤を買って帰りました。それが「ライヴ・アット・ザ・コパ」。コパカバーナというお店はハーレムスクエアクラブとはまったく客層の違う白人向けの高級クラブなのですが、ここでの彼の雰囲気はまた全く違う、良い意味で抑制の効いた紳士的な魅力があって、この人のヴォーカリストとして、そしてエンターテイナーとしての凄さを改めて感じることになりました。シビれる歌(死語?)を聴きたいなら、僕は真っ先にこの2枚をお勧めします。どっちかにしろと言われたらものすごく悩むけど、まずは「ハーレムスクエアクラブ」を聴いてみてください。コパのライブも絶対聴きたくなります。



サム・クック  
『ハーレム・スクエア・クラブ』

BMGファンハウス CD R32P-1063¥3,066(税込)



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