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ジョン・メイヤー
『ルーム・フォー・スクエア』


 実はこのところかなりお気に入りの一枚です。僕はもともと趣味がオヤジ入ってる上に、さらに最近はあんまり積極的に新しめのCDを探すようなことはしなくなってきたのですが(昔からしてないって?)、何故だかこのCDはちゃんと買いに行った記憶があります。
彼はアメリカではもうずいぶん前から話題になっていたらしく、インディーズ時代の音源が再発されたりしているらしいのですが、なんといってもこのあまりに普通の兄ちゃん風のルックスが良いです。僕は勉強不足(っていうかしない)ので、彼がどんな人なのかは良く知らないのですが、ジャケを見る限りでは育ちの良さそうな坊ちゃん風、でもビバリーヒルズ青春白書には微妙に出てきそうにないって雰囲気です。
音もまさにそんな感じで、はっきり言うと汚い所やベタな所がない、実にさわやかな質感です。が、何かそれだけではない味があります。僕には珍しくミュージシャンっぽく分析すると、基本的にアコースティックギターを中心にしたシンプルな構成がされている曲が多いのですが、ギターがメチャ上手い!というか、ギターの使い方が素晴らしい。いろいろなジャンルの音楽が垣間見える、タイトかつグルーヴのある幅広いリズムバリエーションはもとより、開放弦の独特な使い方や、意表を突くリフなんかが沢山あって、アンサンブルが実に良く考えられています。しかも、ストリングスやシンセ等の上物も歌との絡みを絶妙に保っていて、歌物としても凄く良い感じ。メロディーもこう行けば普通に凄くポップなのに、と思うポイントをするすると逃げるあたり、やはり只者ではない。
僕が好きなのは多分その「天邪鬼感」。一見フツーの兄ちゃんみたいな佇まいの中に、音楽に対するクールな情熱を感じます。実は頭のてっぺんから爪の先までどっぷり音楽浸けミュージシャンなんじゃないかという気がします。感情の赴くままに弾けるロック、ポップも良いけれど、彼のようにちょっと職人っぽい技をさりげなく見せてくれるアーティストもまたカッコイイです。

ジョン・メイヤー
『ルーム・フォー・スクエア』

CD/Sony Records int'l
SICP-119 \2.400 

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R&R LIBRARY 第41回
2003-02
Groovin'
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