第107回
第106回
第105回
第104回
第103回
第102回
第101回
第100回
第99回
第98回
第97回
第96回
第95回
第94回
第93回
第92回
第91回
第90回
第89回
第88回
第87回
第86回
第85回
第84回
第83回
第82回
第81回
第80回
第79回
第78回
第77回
第76回
第75回
第74回
第73回
第72回
第71回
第70回
第69回
第68回
第67回
第66回
第65回
第64回
第63回
第62回
第61回
第60回
第59回
第58回
第57回
第56回
第55回
第54回
第53回
第52回
第51回
第50回
第49回
第48回
第47回
第46回
第45回
第44回
第43回
第42回
第41回
第40回
第39回
第38回
第37回
第36回
第35回
第34回
第33回
第32回
第31回
第30回
第29回
第28回
第27回
第26回
第25回
第24回
第23回
第22回
第21回
第20回
第19回
第18回
第17回
第16回
第15回
第14回
第13回
第12回
第11回
第10回
第9回
第8回
第7回
第6回
第5回
第4回
第3回
第2回
第1回

第40回
エイミー・マン
『Lost in Space』


 スルメなレコードっていうのがあります。どういうものかというと、初めの印象はあんまりパッとしない、地味な感じですが、なんとなく聴いてるうちにじわじわと味が出てきて、そのうちに愛聴盤になってしまうようなレコードのことです。そう考えるとスルメとは良く言ったもので、何度も噛んでこそ味が出る所や、すでに干してある上、さらにそれを炙って食すという儀式めいた感じとか、酒のつまみであってご飯のおかずにはならないあたり、それにとても長持ちするという意味でも、非常に音楽にも当てはまる、理にかなったネーミングだと思います。これが酢昆布レコードとか、貝柱盤とかというとまたちょっと違う気もしますし。
 僕はもともとシングル盤のB面を好む傾向があるみたいなので、基本的にそういうレコードが好きなのですが、このエイミー・マンという人は類稀なスルメ・レコードを作る人で、ソロになってからのアルバムは、僕にとって殆どがそうだと言っても良いです。もうスルメ職人と言いたいくらい。何が良いのか上手に言えないのですが、まずは彼女の声が僕は好きなのです。そして全てに「過ぎない」感じ。ロック過ぎないし、ポップ過ぎない。乾き過ぎず、かといって湿ってもいない感じ。そして作品を「作り過ぎない」スタンス。逆に言うとインパクトが薄いって事になるのかも知れませんが、そこがスルメなレコードの良い所なのです。
 このアルバム『Lost in Space』は映画「マグノリア」のサントラ等で話題になって、日本ではかつてないくらい彼女の名前が知られるようになったみたいですが、そういうこととは全く関係なく変わらないスルメ度の高さに、去年出たレコードだったのをすっかり忘れて聴いていました。どうせならレコード屋さんに"SURUME"とかのコーナーを作って、わかる大人のためのかみしめるレコードとして、そういう感じのを集めてみるって言うのはどうでしょう?スルメCDチャートがもしあったら、この人のレコードはかなり上位に食い込むことは間違いないです。
エイミー・マン
『ロスト・イン・スペース』

CD/V2 Records
V2CP-133 \2,400

このCDのご購入は
すみやMEDIAMAXで!



R&R LIBRARY 第40回
2003-01
Groovin'
http://mediamax.sumiya.co.jp/
最新号は全国のすみや店頭で配布中です。
Copyright © 2003-2008 ourhouse, All rights reserved.