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HOW
『Melody』

 HOWって変なバンドだなあ、と自分でつくっておきながら思います。11月20日にリリースされた新作『Melody』、是非聴いて見て下さい。今回はちょっと季節感を大事にした選曲です。「秋、冬」感のある曲がHOWには不思議と多いのです。出たばかりなんだけど、自分にとっては録音からある程度時間を置いて、やっと客観的に見られるようになってきました。
 何が変かって話に戻ると、HOWの曲は普通のポップス(というのもなんだか変だけど)のように誰でも鼻歌で歌えるような感じでいて、どこか不思議な後味が残るのです。「からすみ」とかをはじめて食べた時の感じに近いかも。どんな風に表現したら良いかわからないけど、「これはうまいのか!?美味いような、そうでもないような、でも食べたことのある味でもない」などと思いつつ、つい箸が伸びてしまうあの感じ。
 そもそもタイトル曲の「メロディー」にしても5拍子だったりするので、ポップスの定石からはすでに脱線してるし、さらにオーウェルというフランスのユニットにストリングスを頼んだら、これがさらに深みを増している、と言うかややこしくしてる感じで、なんとも聴いたことのないものになっています。かといって確信犯的に難しいことをやろうという感じが全くないのも困ったもんです。生ハムとメロン、アボガドにわさび醤油、テリヤキ・バーガー(何か違うか?)みたいなもんでしょうか。作ってるときは全くそんな風に考えてなかったし、どちらかというとストレートな「王道」で行こうと思っていたのですが、こうして改めて聴いてみると、自分のひねくれ加減を思い知ります。
 世の中に求められてるのが「牛丼280円!」の時代になぜ手間も時間もかけて「からすみ」を作ってしまうのか!?と、そういう意味での反省も少々あったりしますが、牛丼やハンバーガーばかりじゃ寂しいのも事実だし、そもそも音楽自体がいっぱい聴いたからといって胸はいっぱいになっても腹一杯になるものではないことを考えると、この世界において今こそ音楽は「からすみ的」な役割を果たすべきではないか?とも思うので、今後も僕の音楽に対する姿勢は変えずに行こうと思っています。
 またしても全く意味不明な文章になってしまいましたが、何はともあれ、是非聴いてみてください。普通に聴いても、じっくり耳を傾けても、きっといろんな味がするはずです。

HOW
『Melody』
CD/ourhouse Corp.
DDCZ-1006 ¥1,429

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R&R LIBRARY 第38回
2002-11
Groovin'
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