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第36回
鈴木 茂
『バンド・ワゴン』

 HOWの新作『New Music』発売からもうひと月程たちますが、みんな聴いてくれたでしょうか?やっと発売できて嬉しい限りです。レコードが出るのも嬉しいんだけれど、それにあわせて5月から毎月イベントをやって、参加してくれた素晴らしいアーティストの方たちと一緒のステージが出来たのも僕にとってはとてもうれしかった!
 その中でも、やはり一番印象に残っているのは7月のイベントにゲスト参加していただいた鈴木茂さん。音楽好きないとこや兄の影響か、僕は子供の頃外国の音楽はレコードで聴くもので、日本の音楽はテレビで見るものだ、という変な感覚があって、あんまり邦楽をレコードで聴くことはなかったんだけど、そんないとこがレコードで聴いていた日本のアーティストが、はっぴいえんどやミカ・バンド、シュガー・ベイブといったバンド。そして当然、茂さんのレコードもありました。子供の頃に聴いていたレコードを作った人と一緒に演奏するのってどんな気分かというと、「音楽やってて良かった」としか言いようがないです。僕もあと10年位音楽を続けていたら、ひょっとしてそんな人が現れてくれるのではないかと思うと、まだまだがんばらねばと思います。
 そんなわけで今回はイベントで一緒に演奏させて頂いた「砂の女」「スノー・エクスプレス」など名曲の詰まった茂さんのソロ・アルバム、『バンド・ワゴン』を紹介します。今聴いても(というか今聴くとさらに)カッコイイです。洋楽ばっかり聴いてたガキに何の違和感もなく聴こえたのは当然です。だってアメリカ録音なんだもん。しかもただアメリカで録音してきました、というありがちな物じゃなくて、茂さん自身も影響を受けたであろうタワー・オブ・パワーやリトル・フィートのメンバーがバックを支えているのです。超絶なグルーヴ感。僕が凄いと思うのは、そんなミュージシャンを相手に全く違和感なくオリジナルな「鈴木茂」のアルバムになっているところ。音楽で国境を越えるって言うのはこういうことなんだ、と改めて感じます。考えてみると、茂さんはこのレコーディングの時まだ23才!やっぱり凄い!

鈴木 茂
『バンド・ワゴン』
CD/日本クラウン
CRCP-138 ¥1,456

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R&R LIBRARY 第36回
2002-09
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