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ザ・バンド
『ラスト・ワルツ 完全盤』

 やっと手に入れました。ラスト・ワルツBOX。またしても老後の楽しみアイテムなのですが、ゲットした当日にお酒も手伝って4枚全部聴いちゃいました。またしても朝…。だって聴き始めると途中で止められないのです。これは1976年に行われたThe Bandのラスト・コンサートの模様を収めたドキュメンタリー映画「Last Waltz」のサントラ(というよりライヴ・アルバム)に、未発表の音源を加えて、しかも格段に音が良くなったうえ、4枚組BOXという形で再発された名盤。このライヴに参加している人たちの顔ぶれを見るだけで、きっと聴きたくなることは間違いないです。聴いたことのない人は、すみやライノ・コーナーでチェックしましょう。
 こういう物が出るたび、僕はライノに就職したいとさえ思うのです。出来れば義務教育の教科書に載せて欲しいくらいです。とにかく聴け!そしてしみじみ思うのです。The Bandのライヴが生で見られたらと。リチャード・マニュエル、リック・ダンコという他に替えようのないメンバーがこの世を去ってしまった今、それはもう叶わない夢かも知れませんが、このCDを聴くと、このメンバーは本当にワン・アンド・オンリーだったんだ、ということを実感します。レコードでもライヴでも、聴いた瞬間に「The Bandの音」だと解る。たとえ歌っている人間がボブ・ディランであろうと、ニール・ヤングであろうと、ジョニ・ミッチェルであろうと、それは全く変わることなく、完璧にそこに存在しているのです。そう思うと、「The Band」って言うバンド名はまさに彼らのためにあったような気がします。誰かの看板の「バック・バンド」ではないひとつの「バンド」としての強烈なアイデンティティー。
 ロビー・ロバートソンのソングライティングと圧倒的なプレイヤーとしての存在感というものはずっと変わらずにあるのだけれど、聴けば聴くほど、今は亡きリック・ダンコやリチャード・マニュエルのプレイや歌声、ガース・ハドソンの実験的で真似の出来ないセンス、レヴォン・ヘレムの独特のリズムの絡みや歌声が、心に染みてくるのです。映画の方もDVDになって再発される予定なので、楽しみです。
 以前このコーナーで、The Bandの再結成後のメンバーでもあるジム・ウィーダーというギタリストのレコードを紹介したんですが、これも最高に良いです。もし出来るなら、ジムさんに新しく「Band」のスピリットを受け継いだバンドを作ってくれないかなぁ、なんてわがままな事を考えちゃったりします。

ザ・バンド
『ラスト・ワルツ 完全盤』
CD(4枚組)/ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-11281〜4 \7,600

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R&R LIBRARY 第34回
2002-07
Groovin'
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