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『ジョン・メイオール&
ザ・ブルース・ブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』


 考えてみたら僕は一応ギター弾きなので、たまにはギタリスト物なんかも紹介しようかとも思いたち、このアルバムを選びました。その後のクリーム、ブラインド・フェイスや、ビートルズをはじめとするセッション・ワーク、90年代に入ってからのアンプラグドなど、今までの大活躍から考えればすきま的なアイテムでは有りますが、僕個人としては、クリーム時代か、この時期が一番カッコイイと思ってます。クラプトンがヤードバーズを辞めた後の有る意味空白期間に録音されたアルバムで、クラプトンはブルース・ブレイカーズのメンバーとして参加しています。曲もブルース・ナンバーのカヴァーが多いですが、逆にギタリストとしてのクラプトンの凄さ、カッコ良さが爆発してます。
 僕が子供の頃には、既に彼はストラトを持ってソロとしてのキャリアが確立されていたので、彼のそれまでの経緯に触れたのは随分後だったのですが、さかのぼって後にこのレコードや、ヤードバーズ時代の『Five Live Yardbirds』を聴いたときは、あまりのカッコ良さに痺れました。これを聴けばわかるのですが、60年代のこの時点で既に自分のトーンやプレイを完全に確立しているところが凄い!「クラプトンのフレーズ」と言われる定番フレーズも既にこの時代からあって、ひょっとしたら今よりうまいんじゃないか?と思うほどにいい音してます。ちなみに僕も彼が当時使っていたというマーシャルのギター・アンプの復刻モデルを持っていて、レコーディングなんかでよく使っていたんですが、いろんなギターやセッティングを試してもこんな音で弾けたためしはありません(当たり前です)。もちろん最近のアルバムやアンプラグドも素晴らしいとは思うのですが、やはりこの時代の彼のプレイを聴いてしまうと、全部が「腹八分目」に聞こえてしまって、どうもいけません。最新アルバムではかなりトーンが以前の感じに戻って「おお!」と思ったりもしたんですが、やはり物足りない!というのが僕的なファンとしての感想です。
 ギタリストでクラプトンが好き=「ティアーズ・イン・ヘヴン」のイントロを弾いてしまうあなた!「クラプトンって素敵よねー」とベルサーチを着てアコ―スティックを持つエリックに憧れてしまうあなた!それは間違ってはいません。でも、すごーいサイケな洋服を着てSGを持ってた頃や、このアルバムの頃のスマートなルックスの彼を知ったら、きっとそのカッコよさに、さらに今のクラプトンの魅力が倍増することは間違い無いです。機会があったら是非聴いてみてください。

『ジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』
CD/ポリドール
POCD-1851 \1,942

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