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Rickie Lee Jones
『浪漫』
なぜか知らないけれど、気がつくと何枚も持っているアルバムがあります。もちろん違う内容で再発されたりして、きちんと買う理由があるアルバムもありますが、全く同じものを何枚も買っているのです。もちろん内容が好きでなければそんなことは起こらないのですが、ふと思って聴きたい時に手元になかったり、どこかにしまい込んで探すのが面倒だったり、はたまた中古でかわいそうなくらい安い値段で売られていたり、そんな状況が訪れると、つい持っているのを承知で買ってしまうのです。
このリッキー・リー・ジョーンズのファースト・アルバムは僕にとってそんなレコードの1枚で、棚から同じCDが3枚も出てきました。もちろんアナログも持っているので一体このレコードを何枚持っているのか自分でも謎ですが、なぜかあんまり気になりません。
仲の良いミュージシャン仲間と話していて、どんな感じの人と音楽をやってみたいか、というテーマが持ち上がった時、その中の例えに必ず出てくるのがこのリッキー・リー・ジョーンズ。なにしろ、歌が上手くて才能があって、美人でしかもちょっと不良っぽい。ジャズ、カントリー、ロックなど、シンプルな中に様々な要素がセンス良く織り交ぜられたサウンドと、ちょっとハスキーで憂いのある歌声。非の打ち所がありません。そしていつも「日本にはこういう人ってどうしていないんだろう」という話に落ち着きます。レニー・ワロンカーとラス・タイトルマンの黄金コンビによるプロデュース、スティーブ・ガッド、ジェフ・ポーカロ、バジー・フェイトンなど超一流のミュージシャン達のクレジットを見れば内容が悪いはずもありませんが、ノーマン・シーフによる秀逸なジャケットも、それだけで思わず手に取りたくなる、まさに「ジャケ買い」アルバムの代表。赤いベレー棒をかぶってシガリロに火をつける彼女は実に様になっていて、見ているだけで1曲目の「恋するチャック」が頭の中に流れて来るようです。1枚でいいので、是非持っていたいアルバムです。
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Rickie Lee Jones
『浪漫』
ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-75433
¥1,800(税込)
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