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デル・シャノン
『ROCK ON!』
デル・シャノンと言えば、1960年代の「悲しき街角」の大ヒットで知られる人ですが、そのデル・シャノンの遺作となったこのアルバムがCDで再発されているのを発見しました。デル・シャノンはシンガー・ソングライターという言葉がなかった60年代当時から、自分で曲を作って歌うことの出来るアーティストで、その独特のマイナー・コードから転調するインパクトのある楽曲と、ハイトーンながらワイルドな雰囲気の歌声で一世を風靡したアーティストです。ピーター&ゴードンに名曲「アイ・ゴー・トゥ・ピーセス」を提供したり、ビートルズの「フロム・ミー・トゥ・ユー」をカヴァーして、ビートルズがアメリカ上陸以前にレノン=マッカートニーの曲をアメリカのチャートに送り込んだ、初めてのアーティストだったりもします。
このアルバムはジェフ・リンのプロデュースのもと、トム・ペティなどが参加して制作され、1991年にリリースされたもので、トラヴェリング・ウィルベリーズの再発盤を聴いていたらもう一度聴きたくなっていたところでした。というのも、ロイ・オービソン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ボブ・ディラン、ジェフ・リンからなるスーパー・グループ、トラヴェリング・ウィルベリーズが突然の心臓発作でロイ・オービソンを失った後、次のヴォーカリスト候補と噂されていたのがこの人なのです。オールディーズが大好きだった僕にとってはかなりうれしいニュースでしたが、そんな噂の中、デル・シャノンは突然ライフルで自らの命を絶ってしまいます。もう一度メイン・ストリームに立って活動を始めるその矢先の出来事に、当時はかなり驚きました。いわゆるオールディーズの黄金時代に活躍したアーティストたちは、ともするとラスベガスのショーのようなライブにシフトしたり、新しい作品を作っても懐メロの焼き直しのようなものになるより方法がなく「過去の人」になってしまう事の多い中、最高の復活アルバムになるはずだったのに、とても残念です。
サウンドのテイストはまさに「裏」トラヴェリング・ウィルベリーズといった雰囲気ですが、どの曲にもデル・シャノンならではの持ち味が見事に生かされていて、この一連のプロダクションがいかに素晴らしいものだったかを確認する事が出来ます。トラベリング・ウィルベリーズの再発はかなり話題になったのに、取り残されたままの感があるこのアルバム、ファンは是非併せて聴きましょう。
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デル・シャノン
『ROCK ON!』
MSI
CD
MSIG0411
¥2,940(税込)
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2008-5 Groovin'
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