第116回
第115回
第114回
第113回
第112回
第111回
第110回
第109回
第108回
第107回
第106回
第105回
第104回
第103回
第102回
第101回
第100回
第99回
第98回
第97回
第96回
第95回
第94回
第93回
第92回
第91回
第90回
第89回
第88回
第87回
第86回
第85回
第84回
第83回
第82回
第81回
第80回
第79回
第78回
第77回
第76回
第75回
第74回
第73回
第72回
第71回
第70回
第69回
第68回
第67回
第66回
第65回
第64回
第63回
第62回
第61回
第60回
第59回
第58回
第57回
第56回
第55回
第54回
第53回
第52回
第51回
第50回
第49回
第48回
第47回
第46回
第45回
第44回
第43回
第42回
第41回
第40回
第39回
第38回
第37回
第36回
第35回
第34回
第33回
第32回
第31回
第30回
第29回
第28回
第27回
第26回
第25回
第24回
第23回
第22回
第21回
第20回
第19回
第18回
第17回
第16回
第15回
第14回
第13回
第12回
第11回
第10回
第9回
第8回
第7回
第6回
第5回
第4回
第3回
第2回
第1回

第116回

カーペンターズ
『青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ』

今年で契約から40周年を迎えるというカーペンターズ。それに合わせて新しいベストが編集されたり、邦楽アーティストがカヴァーしたトリビュートアルバム(これも素晴らしい!)も発売されて、また耳にする機会が増えました。そんなわけで、日本で300万枚を超えるセールスを記録したと言うこのベスト盤を改めて聴き直してみました。怒濤の名曲の嵐!きっとこのアルバムの中に入っている曲を一曲も耳にしたことがないという人はいないと思います。
カーペンターズの魅力はカレンの美しく、そして憂いを帯びた唯一無比の歌声と、その声を最高に引き立てるリチャードのアレンジにあるというのは定説ではありますが、改めて聴き直すとその見事な職人技に感服します。ポップスの基本セクションであるドラム、ベース、ギター、キーボードという編成を大きく超えて、ストリングスやホーン・セクション、複雑なコーラス・ワークがなどが多用されたそのアレンジは、ひとつひとつの楽器はシンプルでありながら実に見事に構築されていて、全てがカレンの歌声の素晴らしさを最大限に生かす役割を発揮しています。リチャード自身の曲をはじめ、バート・バカラック、レオン・ラッセル、ロジャー・ニコルズなどの手による素晴らしい楽曲に、ジャズ、ロック、カントリー、クラッシック、R&Bなど、誰もが受け入れやすいルーツ・ミュージックのスパイスを混ぜ合わせ、洗練と言う器に盛りつけたようなアレンジは、まるで名シェフの手による斬新な料理のようでもあります。
世界中の人々をその歌声とサウンドで癒し、魅了した彼らですが、カレンは拒食症や過食症という摂食障害の影響で32歳の若さでこの世を去り、同時期にリチャードも薬物中毒に陥るなど、その最後は決して幸せなものではありませんでした。伝説と呼ばれるアーティストにまつわるエピソードとしては充分な話ですが、どんな形であれ、もしカレンが生きていたら、もう一度その歌声を聴くことができたかも知れないと思うと複雑な気持ちになるのは自分だけではないはずです。
カレンはもうこの世にいないにも関わらず、今でも多くの人たちの心に響き続けるカーペンターズの作品は、まさに時代を超えたスタンダードと言えるでしょう。いろんな音楽が溢れている今の時代、そのことが逆に音楽を人から遠ざけているような気もしていますが、もし何を聴いていいのかわからない、という人がいたら、間違いなく最初に勧めるアルバムの1枚です。

カーペンターズ/青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ

カーペンターズ
『青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ』


ユニバーサルインターナショナル
発売中
CD
POCM-1540
¥2,548 (税込)


このCDのご購入は
すみやで!



R&R LIBRARY 第116回
2009.5-6 Groovin'
http://www.sumiya.co.jp/

最新号は全国のすみや店頭で配布中です。
Copyright © 2003-2009 ourhouse, All rights reserved.